私の登録した婚活サイトでは、担当者というのか、面倒を見てくれる人が決まっていろいろとアドバイスもしてくれるところでした。
プロフィールもどうかと思ったけど、多少書き足しをして、それを掲載することにもなりました。私のプロフィールも「保証」されることが必要みたいで、年齢とかの確認はきちっと証明書で確認されましたね。
「実はわたし」
工務店の奥さんにふたりでお弁当を広げている時に、ちらとこぼしたんですよね。
そしたら、奥さんたらすごい驚いちゃって。
「そんなのあんた、そういう会社に行ってお金払って、誰かいい人を紹介してもらうってのが結婚相談所じゃないの。インターネットで平気なのかねぇ」って。
「バカみたいにお金だけふんだくられないように気をつけなさいよ」と、いかにも工務店の奥さんらしいアドバイスいただきました(笑)こんなんで大丈夫なのかな、と思ったらそれから2週間もしないうちに「この方からご縁のアプローチがきています」と連絡があったんです!
しかも私は相手の方のプロフィールを見て目を疑いました。
だって。歯医者なんですよ!!いやぁ、そんなすごいいい条件の人がいるわけ?ってまじまじとプロフィールを見つめました。
すると。年齢58歳……。うーん。
まぁ、それは、私もふたりの子持ちのアラフォー世代です。なにも25歳のバリバリ商社マン、なんてのがくるなんては思ってもいませんでしたよ。だから職業「歯医者」年収の欄を見たときは「ぶったまげた」ってところです。
でもねぇ。58歳ですか。
「58歳ねぇ」
奥さん、弁当のきんぴら箸で持ち上げたまんま、やれやれって感じで狭い事務所の天井見上げてましたっけ。
「だけどあたしもバツイチだし子どもだって2人もいるし、若いわけでもないから」
「そりゃそうなんだけどね」
「あたしみたいのに会いたいって思ってくれるだけでもありがたいのかなって」
「そう自分のことを卑下するのもどうかと思うけどねぇ」
婚活サイトの担当者は「婚活の成否はまず出会いにかかっているんです」と言っていました。出会ってみなければ相手との縁もはじまらない、と。
「会ってみて考えます」
そう言ったら、奥さんはなんとなく解せない雰囲気ながら、そうだねぇって答えました。「とりあえず、会ってみよう」私はそう最終的に決意したのです。