難しいな、と最初からへこんだのは「じゃぁ、どうやって婚活するの」ということでした。はじめは工務店の奥さんに「誰かいい人いないですかね」となにげなくお願いしたりしていました。周囲のママ友なんかにも「そろそろ再婚とかしたいなぁなんて思うんだけどね」と冗談まじりで誰かいない?って話していたんです。
でも、40すぎの女性にあうような男性がそうそう周囲にいるわけがないんですよ。
だいたい奥さんだって、ママ友たちだって「がんばって」なんて励ましてくれても、いざ紹介してとなると「もうみんな知り合いの男性は結婚しちゃってる」ってことになってしまって。
あんまりしつこく何度もお願いできるようなことでもないし、離婚してから親戚付き合いも薄くなるいっぽうでお見合いをお願いできるような人もいません。
思いあまって、ネットで「婚活」とか「バツイチ再婚」なんてキーワードいれてみてうろうろ眺めていたんです。
そうしたら、俗に言う「婚活サイト」っていうの、あれがもうほんと星の数ほどあるんですね。中には「ミドルエイジ・シニア専門」なんていうのもあって驚いてしまいました。考えてみたらネットで婚活というのは敷居が低いというのか、トライしやすいのです。
だって、まず第一に誰にも知られないし、誰かに気兼ねする必要もないし、好きな時間にこっそりできるじゃありませんか。女性も若い時ならともかく、一定の年齢になると違った意味でのプライドもあって……。
相手を紹介してくれって何度も頭を下げるような思いをするのも躊躇するものです。
それに婚活サイトというのは、よく注意して見て行くと登録するだけなら無料のところもあるし、バツイチとかでも「お相手はたくさんいます」みたいに書かれているところもあるし。
「とりあえず登録するぐらいやってみようかな」
子どもたちが寝た後に、ひとりでワインを飲みながらサイトめぐりするのが日課になったわたしはついにそのうちのひとつに登録してみたんです。
それでもワインの酔いがなかったら、ポッチとな!とはできなかったかも(笑)
いろいろ見て、格別「バツイチ専門」みたいなところではなくて老舗の大手結婚相談所のサイトに決めました。